カタチアルコトバ(小説)

2007年11月26日 (月)

カタチアルコトバ最終回

      \(☆^〇^☆)/ オバンデス

  なにも言わずにとりあえず、最後なんでお付き合いください。 

 

     カタチアルコトバ1~10

    カタチアルコトバ最終回

 私は香奈とあかねの家に向かった。部屋の前で声をかけた。「あかね、今日は香奈も連れてきたよ」「あかね、私も入っていい?」「香奈?・・・いいよ入っても」裕子はほっとした。もしかしたら、香奈はだめだって言われるかも知れないと思ったからだ。「あかね、ひさしぶり」「香奈・・・来てくれてありがとう」香奈はうれしそうに微笑んでいた。あかねのお母さんがいれてくれた紅茶を飲みながら、3人で映画の話をしたり、ドラマの話をした。お母さんが言うには、最近少しずつ話をするようになったみたいで、ご飯も食べられるようになったみたいだった。「裕子ちゃん、ありがとうね。裕子ちゃんが来てくれたから、あかねも元気になれそうよ」私はその言葉がうれしくてしかたなかった。

 話がひとだんらくしたところで、私は切り出した。「あかね、実はね、掲示板のことなんだけど・・・わかったんだ・・・誰がやったか」「・・・」あかねは黙っていた。「聞きたくない?」私はあかねが聞きたくないなら話さないつもりだった。「・・・話して。誰が、どうしてこんなことしたか聞きたいから・・・」

 私は、美夏が一人でやっていたこと、そして、なぜこんなことになってしまったか、美夏が今どう思っているか、そして、美夏があかねに会って謝りたいって言ってることも、すべてあかねに話した。犯人がわかって、あかねがどんな反応をするか、非常に恐くもあった。美夏のことをせめて傷つけて、今度は美夏が学校こなくなっちゃうんじゃないかって。でも、あかねは違った。「美夏は私に会いたいって?」「うん、会って直接謝りたいって・・・」「いいよ。会うよ」「あかね・・・」「ありがとうね、裕子、香奈。私ね、ほんとにうれしかった。私のために、こんなにしてくれる人がいることが。たしかにね、美夏のことはすごく腹が立つ。でもね、書いちゃったことはもう仕方ないよね。私はすごく傷ついて、何かにすがりたかった。裕子はそんな私を受けとめてくれた、香奈も。美夏もきっとすごく傷ついたんだと思う。そんなときにすがれる人がいなかったんだって。だから美夏はかわいそうなんだって。これからは、私みたいな子が出ないように、もうこんなことしないでって、私がお願いすることに意味があるんだって思うの。だから美夏に会う」「あかね・・・」「裕子、ごめんね。裕子がやったんじゃなかったのに、裕子の話も聞かずに、あんなこと言って・・・裕子もいっぱい傷ついたよね。私のためにこんなにがんばってくれる人を傷つけちゃって、私・・・」あかねの目に涙がみるみるたまって、こぼれ落ちた。「そんなことない!私がもっとはやく気づいてあげられたら・・・ごめんね、あかね」私の目にも涙がたまって、頬を伝っては流れて落ちた。「香奈もほんとにありがとう、ごめんね私のせいで・・・」「そんな・・・私こそ、なにもできなかったのに・・・」

 翌日、私は学校に行った。不安はあったけど、裕子と香奈が私にはいることが心の支えになった。美夏が一人なのにたいして私には心強い親友がいる。そう考えると美夏がかわいそうに思えた。ここで、美夏のことをせめて、言いたいことすべてぶつけることもできた。でも、それじゃあ、何の解決にもならないし、美夏が逆に学校にこなくなっちゃうかもしれない。私は、美夏を許して、これからはなんでも言える友達になろうと言った。裕子も香奈もびっくりしてたけど、一番びっくりしていたのは美夏だった。大きく見開いた目からこぼれる涙をぬぐうこともせず、「ありがとう」美夏の口からその言葉はこぼれてきた。

 人は、他人(ひと)の心を覗けない。だから誤解がうまれる。ちょっとしたことで、人は傷つき、また傷つける。でも、その痛みを知った時、その痛みを忘れずに、人に同じ痛みあじあわせないことが何より大切です。あなたは一人で生きているわけじゃない。たとえ、あなたを悪くいう人がいるとしても、それはあなたの一面しか見ていない。人にはいいところもあれば、悪いところもある。悪いところしか言わない人は、あなたの本当の姿をわかっていない人です。全てをわかってくれて、全てを受けとめてくれる人が、あなたにもきっといるはずです。あなたは一人じゃない。周りにいる人をちょっとでいいから信じてみましょう。あなたを大切に思ってくれる人は、意外に多くいるものです。あなたが、あなたらしく、自分の人生を生き抜くことは、何より重要なことだと思います。そんな時、あなたをそばで見守ってくれる人を、ぜひ大切にしてあげてください。 

   おわり 

 

 

   とまあ、2作目の小説に付き合っていただきまして、

        ほんとにありがとうございました。

   結局、最後の方が、かなりぐちゃぐちゃして、

  表現できずに、ダラダラ流れてしまいました(>д<)力不足です;;

   いろいろ考えて、表現かえたり

    いろんなものを入れ込もうとしたのですが、

     それを表現する言葉が浮かばず、ありきたりのラストシーン;;

  そして、中途半端な終わり方・・・ 

 

  でもでも、付き合ってくれた方々には、ほんとに感謝ですヾ(@~▽~@)ノ

   特別な週末、どうやら文書かくのが好きみたい(^○^)

   下手だけど、書くのが楽しいのでやってます!!

  まあ、また趣味で変なことやってるよ^^くらいに軽めで、

   これからも、ブログを見ていただければと思いますw 

 

   ではでは、またあした(*⌒∇⌒)~~~~~~~~マタネー!!

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2007年11月25日 (日)

カタチアルコトバその10

       \(☆^〇^☆)/ オバンデス

  今日は、お月様がと~っても綺麗でした(o^∇^o)ノ

    月齢が15.412でほぼ満月ですよ^^

  たまには、のんびり空を見上げるのもいいもんです(^▽^)

    さてさて、連続小説連載第2段!!

 明日で終わりますので、あと少々お付き合いください(;^。^A アセアセ・・ 

 

    カタチアルコトバ1~9

   カタチアルコトバその10

 香奈と私はその日、私の家で掲示板のチェックをした。思ったとおりのことが起こった。その日の掲示板には、私たちの会話がそのまま載っていた。

 「なんか、明日からあいつ学校もどってくるらしいよ~」「え~~!ほんとに?マジ勘弁してよ」「しかも、古瀬に説得されたんだって!!!」「うそ~!?古瀬とあかねって、もしかして付き合ってんの?マジ、ショックなんだけど!!」「しかも、明日あかねと古瀬と一緒に遊びに行こうなんていってるやつがいて、正直勘弁してって感じじゃない?」「あ~、それ聞いた!!やめてほしいよね。全然行きたくないし。古瀬もいい迷惑なんじゃない?」

 決定的だった。この話は美夏にしかしてないし、美夏も学校の誰かに話した様子もなかった。「美夏の単独犯だ」香奈と私は確信した。

 翌日、私たちは美夏を呼び出して話をした。「美夏、なにか後ろめたいことしてない?」香奈の問いかけに、美夏は驚いた様子で聞き返した。「なに?突然?」「とぼけてもだめだよ」香奈はプリントアウトした掲示板の書き込みを美香に見せた。「これに見覚えない?」美夏はさっと目をそむけた。「なんのことよ?」「あかねへの中傷が書かれた掲示板だよ」「初めて聞いた」「うそつかないでよ」「じゃあ、証拠があるの?私がやったっていう?」言い争いたくなかった私は美夏にこう言った。「ごめんね、美夏。昨日の話、うそなんだ。全部ね。あなたにしか話してないの。だから、昨日の会話のこと知ってるのは美夏だけなの」美夏は驚きのあまり言葉を失っていた。「なんで、こんなことしちゃったの・・・?」それに香奈も続いた。「あかねが何したのよ?美夏そんなことする子じゃなかったじゃん!」「古瀬のこと?」私の問いかけに、美夏は下を向きながら答えた。「・・・私・・・古瀬君のことがほんとに好きだったの。それで今まで告白なんてしたことなかったけど、勇気を出して、ほんとにほんとに勇気を振り絞って告白したの。そしたら、あかねのことが好きだって言われて・・・。ショックだった。あかねは悪くないって分かってたけど、気持ちの整理がつけられなくて・・・。学校行っても古瀬君のことが気になっちゃって、勉強も手につかなくて、塾でも成績落ちちゃうし・・・。親にも成績のことで怒られて、すごくイライラして・・・。そんな時に掲示板で書き込みしてみたの。最初は誰かの悪口書くなんてしてなかったんだけど、なんとなくあかねの悪口を書いて、そしたら止まらなくなっちゃって・・・。私が書いたってわかるわけじゃないからって・・・。言いたいこと全部書いて、自分の気分を晴らしてたの。別に誰かに見て欲しかったわけじゃなかったから、私一人で書いてたの。書き込み始めてしばらくしたとき、あかねの様子が変だって裕子たちが話してて、ある日、裕子があかねにいきなり問い詰められた話聞いて、この掲示板のこと気づいたんだってわかって・・・。もう止まらなかった。とことんまで書いちゃえって・・・。調子が悪くて保健室で休んでたとき、たまたまあかねが来て、あかねが苦しんでるのはわかったんだけど、私だって苦しんでるんだって、あんたがいなきゃって・・・ごめんなさい・・・」「ごめんって!あかねが学校にこれなくなったのが自分のせいだって思わなかったの?」「香奈!やめて」「でも・・・」「美夏、あなたがすごく傷ついて、どうしていいか分からなくて、こんなことしちゃったんだと思うけど、あかねはあなた以上に傷ついて、あなた以上に苦しんでる。それをわかって。もう、こんなことしないって約束してほしいの」私は美夏を問い詰めて苦しめるようなことはしたくなかったし、そんなことより美夏に心から謝って欲しかった。あかねのためにも、美夏自身のためにも。「ごめんなさい。私が全部悪いの・・・」美夏の目からは大粒の涙がこぼれていた。

   つづく

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2007年11月24日 (土)

カタチアルコトバその9

     \(☆^〇^☆)/ オバンデス

    週末ですが、小説を^^;

  ちょっと気分もかわりまして、小説書き終わったので、UPしちゃいますw 

   今日、特別な週末は泊りがけのお仕事をしてきて、

  朝、せっせと家路を自転車で走っていたのですが、

   朝から、いい景色を見られて、ほ~(⌒~⌒)って気分でした!!

   雪とも雨とも氷ともいうような、ものがただよっっていて、

  朝の太陽の光を反射してキラキラ光ってました!!

   なんでしょう?ダイアモンドダストを見ているようでした。

  霧がかかっていたので、その水蒸気のせいなんですかね?

  でも、朝の底冷えするような寒さと、そのキラキラ光る、幻想的な風景に、

  しばし時を忘れてたたずんだ特別な週末なのでした。

   では、まったく関係ありませんが、小説です^^ 

 

 

   カタチアルコトバ1~8

 裕子は、あかねからもらった勇気を胸に、翌日、昼休みに香奈と空き教室で話をしていた。「香奈、あかねのことなんだけど・・・」私はちょっと迷った。もしかしたら、香奈もあの掲示板に書き込みしている一人だったらと・・・。「香奈・・・掲示板って知ってる?」「え?学校の掲示板?」「ううん、違くって。ネットの掲示板」「ああ、なんかあんまりいいイメージないよね。面と向かって言えないことを、ああいうところで書く人いるもんね。でも、掲示板がどうしたの?」「うん・・・。あかねがね、その標的になっちゃったの・・・。それを知って、あかね学校これなくなっちゃったの」「ええ?ほんとに?うそ~・・・なんか周りにそんなことする人がいるっていうのがショックだよー」「でね、そのサイトっていうのが、これなの・・・」私は携帯を使ってそのサイトを香奈に見せた。香奈はその内容に驚いた。「これって、私たちが話してたことばっかじゃない?」「そうなの。それで、あかね私のこと犯人じゃないかって思っちゃって・・・」「・・・」「でもね、なんとか今、話して誤解が解けそうなの」「って、誰がやったかわかったってこと?」「はっきりじゃなんだけど、私ね、美夏があやしいって・・・」

 私は、これまでに気づいたこと、そして、犯人が大人数じゃないんじゃないかっていう推測と古瀬の話を香奈に話した。香奈は黙って聞いていた。私が説明を終えると、うなずきながらこう言った。「たしかに、美夏が犯人だとすると納得いくかも知れない。美夏のうちって教育熱心な家みたいで。毎日6時から9時まで塾通いだし、終わってからも親が勉強みてるらしいの。だから、放課後から塾が始まるまでの時間の書き込みっていうのも納得できる。それに、私たちが話してる時、けっこう一緒にいたよね。あかねの話題も話してたし・・・。それで、裕子はどうするつもりなの?たぶん、今問い詰めても知らないふりするよ?」「・・・あんまり気が進まないんだけど、私と香奈で美香だけに、うそのあかねの情報を流してみようかと思ったんだけど。どうかな?」「それで、書き込みがあったら、美夏が犯人ってことね。どうなるかわからないけど、やってみようか!きっとあかねは私も犯人だとおもってるよね・・・。誤解をとかなくっちゃ!協力するよ。裕子」「ありがとう、香奈」

 こうして、私と香奈は美香にうその話をすることにした。香奈と話し合って、話題はあかねが明日から学校にくるってことに決めた。ただ、普通に学校に戻ってくるという話だけでは、どこから出てきてもおかしくない話題なので、ひとつ条件をつけた。あかねを学校にくるように説得したのは古瀬ということにして・・・。

 美夏は特に目立つ存在ではなかった。どちらかといえばおとなしい。あまり積極的に会話をするほうではなかったけど、悪いイメージはなかった。香奈とは中学校が一緒だったこともあって、高校に入ってからもよく話をしていたそうだ。私も美夏とは香奈をとおして知り合ったわけだけど、学校以外ではあったこともなかったし、二人だけで話したこともほとんどなかった。

 その日の放課後、香奈と美夏が廊下で話していることろに、私は予定通り会話に加わった。「ねえねえ、あかねなんだけど、明日から学校くるって!」私が話題をふる。「え~?ほんとに?よかったね!あかね、このまま学校こなくなっちゃうんじゃないかって心配してたんだよ~」香奈が返す。美夏はだまっていたけど、私たちはお構いなしに続けた。「しかも、説得したのはうちのクラスの古瀬なんだって。昨日、あかねの家に行った時にあかねに聞いたんだ。古瀬っていいとこあるね」「へ~、古瀬っていいやつじゃん。見直したかも」香奈も続く。美夏は古瀬の名前が出たあたりから、視線を下に向けていた。「ねえねえ、あかねも戻ってくるし、明日はみんなでどっか行かない?美夏もどう?」「え?私?私は・・・いいよ、だってあかねって子としゃべったことないし」「そうだっけ?いいじゃん気にしなくても。古瀬も呼んじゃおうか、せっかくだから」美夏はピクッと反応したが、なにも言葉を返さなかった。そして、「私、これから塾に行かなきゃだから、帰るね」そう告げて、そそくさと私たちから離れていった。私たちは美夏が学校の他の誰かに話をしないか確かめ、美夏が学校から帰るのを確認して、そして自分達も学校を出て家に帰った。 

   つづく

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2007年11月19日 (月)

カタチアルコトバその8

      \(☆^〇^☆)/ オバンデス

   今日は、恒例の小説の日(;^。^A アセアセ・・

  やりますよ~!!読んでもらえたらうれしいです^^  

 

     カタチアルコトバ1~7

 翌日、私は昼休みに古瀬を呼び出した。「なんだよ、突然!おれになんの用?」「あのさあ、言いにくいんだけど・・・」「なになに?愛の告白?だめだぜ、おれは他に好きなやついるから」「違うわよ!!って違くない!その話!」「え~?まじでおれに告白なの?まいっちゃうな~、もてる男は!この前も告白されたばっかなのに」「ちょっと、勝手に暴走しないでよ。私が聞きたいのは、あんたが誰のこと好きなのかってこと」「だから、前に告白したヤツにも言ったんだけど、おれは橘あかねが好きなんだって。お前、仲いいよなあ?おれのこと、なんとなくアピールしておいてくれよ」「つ~か、ちょっと黙って。私が聞いてることだけ答えて。で、あんたに告白したのって誰?」「誰って・・・お前だろ?」「私は違うって言ってるでしょ!!真面目に答えなさいよ」「はずかしがらなくたっていいのに。まあ、いいけど。たしか、隣のクラスの東美夏だったと思うぜ」「たしかって・・・。あんた、誰に告白されたかさえ覚えてないの?」「どうせ、好きでもないんだらかいいだろ?」「で、あんたがあかねのこと好きって、他の誰かにも言ったことある?」「おれは、誰のこと好きかって普段は言わないぜ。そしたら、いろんな女の子が悲しんじゃうだろ?告白された時に、おれのこと、あきらめてもらうために言うことにしてんの」「じゃあ、他の誰にも言ってないのね?」「ああ、言ってないよ。なあ、頼むよ。橘におれのことちゃんと言っといてくれって」「はいはい、古瀬は絶対やめとけって言っておくわよ」「おいおい、妬くなよ」「勝手に言ってれば!」私はこれ以上付き合うのも疲れたので、古瀬を残して、その場を逃げるように立ち去った。古瀬の中では、また告白されちゃったとでも思われてるのかな~。はぁ、かんべんしてよ・・・。

 ただ、古瀬に聞いてよかった。かなり核心部分に迫れた気がした。東美夏(あずまみか)。隣のクラスの子で香奈の友達だ。たいてい香奈と一緒にいたので、普通に私も話していたし、あかねの話題を話している時にも、そこにいた。確かに美夏なら、私たちの話していた内容を書き込むこともできたかもしれない。

 その日の放課後も、私はあかねの家に向かった。あかねは昨日と同じように部屋に入れてくれた。「あかね、気分はどう?」「・・・」あかねの返事はなかった。きっと、まだわたしのことを。私は、ぐっと弱気になる気持ちをおしとどめながら、あかねと話をした。掲示板のことを話そうと思ったが、あかねの様子からすると、話すのは逆に苦しめることになるんじゃないか?解決してからのほうがいいんじゃないか?そんな想いから口にはできなかった。どうでもいい学校での出来事やドラマや音楽、とりとめのない話題で、あかねの元気が出そうな話をふってみたが、あかねの反応はなかった。もうそろそろ遅くなってきたので、帰ろうとした時、「裕子・・・」あかねの口が開いた。「なに?」「・・・ありがとう」消え入りそうな小さな声だったけど、確かにそう聞こえた。私は聞き返すことなく笑顔で「うん」と返事をしてあかねの部屋を出た。

 あかねの家を出た私は、小走りしたくなるくらいにうれしかった。あかねの「ありがとう」という言葉が私を勇気づけた。私は間違ったことをしていない。あかねが元気が出るなら、学校に来れるようになるなら。結局、あかねに古瀬のことや美夏のことは言えなかったけど、香奈に相談して、美香のこと聞いてみようと思った。あかねには、全てが分かってから話そうと思った。あかねも掲示板の内容は、あまり触れて欲しくないと思ってるだろうし。香奈もきっと力になってくれる。あかねからもらった言葉は、私に勇気と自信を与えてくれた。

 あかねは少し戸惑っていた。裕子を部屋に入れたのは、裕子を問い詰めるつもりだったのに、なぜか裕子が本当の犯人を見つけると言い出すし、私もそれを聞いて裕子がやったんじゃないかもしれないと本気で信じ始めていた。しばらく会ってなかったけど、やっぱり裕子は裕子だった。私があんなにひどいこと言ったのに、部屋にだって一歩も入れさせなかったのに、裕子は毎日、私のところに来て、いつも私に声をかけてくれた。他にそんなことしてくれる人がいた?私は裕子のことが大好きだった。いつも笑顔で、みんなのことに気を遣い、誰にでも好かれて、誰でも思いやれる、そんな裕子が大好きだった。だから、久しぶりに会った裕子が、私の好きなゆうこだったことが一番うれしかった。そんな裕子が私の陰口なんてするだろうか?でも、あの内容は?私はうまく整理できていない頭の中とは別に、裕子のことを信じたい気持ちが心の中で強くなっているのを感じていた。

 相変わらず学校に行く気にはなれなかったが、毎日くる裕子を、心のどこかで待っていた。私から話すことはなかったが、裕子はそれでも毎日来てくれた。裕子に何か伝えなきゃ、でも、いまさら、何を裕子に言えばいいのか・・・。そんなあかねの口から出たのは素直な裕子への感謝の言葉だった。「・・・ありがとう」口から出た瞬間に、2人しかいない部屋のなかでも、周りの音にかき消されてしまうくらい小さな声だったが、裕子にはしっかり届いた。裕子の笑顔がそれを教えてくれた。

  つづく

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2007年11月12日 (月)

カタチアルコトバその7

         \(☆^〇^☆)/ オバンデス

  ・・・小説です^^;もうちょっとで終わりますので、付き合ってね^^; 

           カタチアルコトバ1~6 

 

 

   カタチアルコトバその7

 私はあかねの家に通い続けた。まったく部屋に入れてもらうことは出来なかったが、私は一言二言あかねに話しかけては、「また、明日くるね」と言って帰るということを繰り返した。あかねからの返事は一切なかったけど、私に、今出来ることはこれしかないと思っていた。いつか、あかねがあの重い扉を開けてくれるまで。そして、あかねと会えるその日まで。

 1週間が過ぎた頃、あかねは突然その重い扉を開いてくれた。ひさびさに会ったあかねは少しやせていた。きっと食事もまともに摂ってないんだろう。その疲れた顔からは、悩みを誰にも打ち明けられない苦しさが見て取れた。その瞳は私に、疑いとも憎しみともとれるような暗い輝きをはなっていた。「あかね、ひさしぶり」私はなんとか笑顔を作って部屋に入った。あかねの顔色は変わることなく、私に鋭い視線を向け続けていた。私は、あかねに私の気持ちをちゃんと伝えられるか不安を抱きながらも、必死に話をした。そう簡単に誤解が解けるはずもなかった。最初から分かっていたことだけど、悲しかった。なんとか、あかねに元気になってもらいたい。そう思った私は、「私が誰にやったか見つける」そう、あかねに告げたのだった。

 正直、自信はなかった。別にインターネットやコンピュータに詳しいわけでもなかったし、どうすればいいかなんて見当もついていなかった。でも、何かしなくちゃいけないとの想いがその言葉を言わせた。「とにかく、掲示板をもう一回みてみよう。なにか手がかりになるようなことがあるかもしれない」私は、掲示板をもう一度最初からじっくりと見直してみた。

 掲示板は、あかねが気づく2週間くらい前から書き込みがあったようだ。書き込みはかなりの件数だが、不思議に思うこともあった。それは、書き込み時間が、ほぼ毎日同じ時間だということ。だいたい、16時~18時の間。しかも、全ての書き込みがその時間だった。基本的に書き込みは、一人がその日のあかねのことを書いて、そのほかの人がそれについて感想を言ったり、あかねを中傷するといった感じだった。話題は毎日1つ程度。その1つの話題に何人かが反応するという形がずっと続いていた。ちょっと変じゃない?何人もの人があかねのこと悪く言ってるなら、もうちょっと話題が多いと思うんだけど。それに、時間がこの時間に限られてるっていうのも・・・。もしかしたら、たくさんの人がいるようにしているのは表向きだけで、実際には人数おおくないんじゃ・・・。

 なんとか手がかりを見つけたい私は、ある事実にはっとした。掲示板には、唯一の例外を除いて、あかねの名前以外、他の人の名前はなかった。その例外の一人というのが、同じクラスの古瀬純だった。

 古瀬はあかねと裕子と同じクラスで、頭もよかったし、スポーツもできた。ただ、性格的に問題があって、正直クラスの女子からはいまいち人気がなかった。あかねも裕子も特に仲がいいというわけでもなく、あくまでクラスメートといった感じだった。そんな古瀬のことが書かれていた書き込みがこれだった。 

 

  「なんか、3組の古瀬純、あかねのことが好きらしいよ」「え~まじで?なんであんなやつがいいんだろ~。古瀬も見る目ないね~。あ~もったいない」 

 

 裕子は違和感を覚えた。古瀬があかねのこと好きだなんて初耳だ。誰が誰のことを好きかなんて話題は、たいていみんな知ってる。特にクラスの中なら余計だ。それに、あかねのこと好きだとして、「古瀬も見る目ない」なんて誰が言うだろう?うちのクラスの人たちなら逆に、あかねのことかわいそうって言うんじゃないだろうか?古瀬は見た目はいいから、古瀬のことよく知らない他のクラスの女子には人気があったりする。でも、くらすのなかでは・・・。どうしよう・・・。古瀬とはあんまり話したことないんだけど・・・でも、直接聞いたほうが早いよね。あかねのためだし。明日がんばってみよう。

  つづく

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2007年11月 7日 (水)

カタチアルコトバその6

    \(☆^〇^☆)/ オバンデス

  え~っと、お待たせしました!!小説の続きです^^

   気楽に読んでくださいw

     カタチアルコトバ1~5

 

   カタチアルコトバその6

 裕子は、訳もわからぬまま、あかねに自分を責められたことに、腹が立っていた。なんの?いきなり?私が何したっていうのよ!今日の朝、あかねを見つけて、いつものようにあかねを呼びとめた私は、あかねに突然鋭い口調で問い詰められた。「ずるいね。裕子は!そうやって知らないふりすれば、自分がやったなんてわかんなにもんね。そんなに言いたいことがあるんだったら、直接言えばいいでしょ?それを、ネットでみんなに見れるように書くなんて。ひどすぎるよ」なんのことかまったくわからない私は、必死であかねに説明を求めたが、取り付く島もなかった。無言で私から離れていくあかねに、納得できない怒りと、自分を信じてもらえなかった寂しさがこみ上げてきた。勝手なことばっかり言って、私の言ってることなんか聞きもしないで。冗談じゃないわよ。あんなに仲良かったのに。なんでよ?心の整理をつけることもできず、その日はあかねを避けるように振舞った。

 学校から帰っても、あかねの言ったことや、その行動への怒りは収まらなかった。しかし、あかねの言葉の真意も気になった。あかねはいつも物静かだし、怒ったとこなんて見たことがなかった。そのあかねが、あんなに感情的になるなんて・・・。きっと私が考えつかない何かがあったんだ。それで、何か勘違いして、私があかねを傷つけたと思っちゃってるんだ。あかねに電話すれば、何があったかすぐに確かめることはできた。でも、自分の言葉を信じてもらえなかったことが、あかねへの怒りとなって冷静になれなかった私は、その気持ちを素直にあかねに向けることが出来なかった。自分からあかねに切り出せなかった。「明日、学校に行ったときに聞けばいいや」そう思って、私は深く考えずに眠りについてしまった。

 しかし、あかねにその真相を確かめることは出来なかった。翌日、あかねは学校に来なかった。たった1日休んだだけではあったが、私にはあかねがこのまま学校に来なくなるんじゃないかという確信じみたものが心の中にあった。

 そして、悪い予感は当たり、あかねは翌日もその翌日も学校に出て来なかった。喧嘩別れみたいな状況で、どう話せばいいのかわからず、私は何もできないまま、ただ何日も時が流れてしまった。あかねが学校を休み始めて1週間が過ぎてしまっていた。

 まったく学校に出てこないあかねに、「なぜ?」と聞くことが出来なかった私は、あかねに何が起こったのか自分で考えてみた。ネット?書き込み?そう言ってたよね?だとするとどこかの掲示板?私はいろんな掲示板を見てまわった。最近よく耳にする掲示板サイトで、ようやくあかねが言っていたことが理解できた。その書き込みはあかねが学校を休んでからもずっと続いていた。ひどい・・・。誰がこんなこと?しかも、私たちの会話にあったことがたくさん書かれている。だから、あかねは私のことを疑って・・・。「ごめんね、あかね。わかってあげられなくて・・・」私はやっと分かってあげられたことと、誤解が解けるかもしれないという喜びよりも、あかねにどうやって説明をしようか、そのことで頭がいっぱいになっていた。

 気持ちの整理はついていなかったが、次の日の放課後、私はあかねの家に行った。なんて言えばいいかなんてわからなかったけど、足が自然とあかねの家に向かっていた。あかねのお母さんは、悲しそうな顔だったが、私の訪問を心から喜んでくれていた。「裕子ちゃん、わざわざありがとうね。あかねがどうしちゃったのか・・・私にはまったくわからないくて。部屋にも入れてもらえないのよ」あかねのお母さんに部屋の前まで案内してもらった。どこにでもある普通の扉だったが、私は重い鉄の扉のように感じられた。「あかね」「・・・帰って」その一言が、まだ誤解が解けていないことの証明だった。私はぐっとこみ上げてくるものを我慢して続けた。「あかね、明日もくるね。元気になって、また一緒に学校行こうね」私も苦しかったけど、あかねはもっと苦しんできたんだよね。そして、今も苦しんでるんだとわかった。会ってもらえるまで、何回でもここに来るつもりだった。

    つづく

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2007年10月22日 (月)

カタチアルコトバその5

    \(☆^〇^☆)/ オバンデス

   今日は、あにやら生温かい空気の気候だった東北の地から、

   特別な週末オリジナルの小説をお伝えします^^;

  お話もようやく半分くらいだと思います。もうちょっとつきあってねヾ(@~▽~@)ノ 

 

   カタチアルコトバその1 その2 その3 その4

 カタチアルコトバその5

 そうやって、学校をやすむようになって、父はようやく私の異変に気づいたらしい。しかし、私の心はすでに深く閉ざされていた。苦しい時にはなにも言ってくれなかったくせに、いまさら。もう話すことなんてない。そう、ふさぎこんでいた。そんなある日、裕子が私の家を訪ねてきた。「あかね、裕子ちゃんが心配して来てくれたよ」私は狼狽した。書き込みをしている張本人が私の家にいる。どうしたいの?直接、私に言いたくなったの?今の私を笑いたいの?「あかね」扉の向こうで裕子の声が聞こえた。「帰って!!」「裕子!なんてこと言うの?わざわざ来てくれたのに」「いいんです。私、また来ます」「でも、裕子ちゃん・・・」「あかね。明日またくるね。元気になって、また一緒に学校行こうね」裕子はそう言うと、階段を下りていった。明日もくるの?いい加減にしてよ。誰のせいで私が苦しんでると思ってるのよ。白々しく、また一緒に学校に行こう?母親がいるからって、そんなうそを平気で・・・。もう二度とこないで。

 しかし、裕子はその日から毎日私の家に来た。私がどんなにひどい言葉を投げつけても、部屋に一歩も入れなくても。裕子は一言も言い訳することもなく・・・。そんなことが1週間続いた時、私はどういうつもりで、あの書き込みをしたのか聞きたくなった。そして、ついに裕子を部屋に招きいれた。

 「あかね。ひさしぶり」裕子は笑顔で部屋に入ってきた。「・・・」私は無言でいた。母親に目で入ってこないように合図を送りながら。「あかね。私ね、あかねが言ってたことがわかったの。最初はあかねが何をいってるかわからなくて、自分が責められて、ほんとにイライラしてた。でも、あかねがほんとに悩んでるんだと思って、いろいろ調べたの。あかねが休んでから、やっと理由がわかったの。あの掲示板だよね?私、驚いたの。あれ見たらきっと私のこと疑っちゃうよね。だって、私たちが話したことばっかりだったし。でもね、信じて欲しいの。私、ほんとにやってないの。私、あかねのことほんとに大切な親友だと思ってるから」「・・・そんな言葉信じられると思う?」「あかね・・・」「私、裕子を信じてた。裕子は絶対にそんなことしないって。なのに・・・」「あかね・・・私、あかねがこのまま、学校に出てこられなくなっちゃうことが心配だよ、いやだよ。あかねが信じられないなら、私がやったって思ってもいいよ。ただ、学校には来て欲しいの。お願い学校行こう」「・・・ずるいよ、裕子は。裕子は人気があるから、みんな裕子の言うこと信じるもん。私がいくら、裕子がやったって言っても、誰も信じてくれないよ。学校いったって、またみんなにムカつかれて、いろいろ書き込まれるだけだよ」「・・・わかった。なら、私が誰がやったか見つける」「え?なんで?なんで、そこまでするの?私のことなんかほっとけばいいじゃない!」「ほっとけないよ!私の大切な親友だもん。だから、ちょっとでいいから、あかねも私のこと信じて」

 裕子はそう告げると、私にまた明日来ることを告げて、部屋を出て行った。私はまだ、裕子のことを信じられなかった。また、私をだまして、私を傷つけるつもりなんだ。私が学校に行ったら、ここぞとばかりにみんなで私に嫌がらせをするつもりなんだ。きっとそうだ。そう思っていたが、心の奥で暖かい何かが灯ったような感じがしていた。 

  つづく

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2007年10月15日 (月)

カタチアルコトバその4

      \(☆^〇^☆)/ オバンデス

  ええ~~っとですね、中断していた小説を誰にも熱望されてませんが、

  再開しますwだって、はじめたからには、一応最後までやりたいので^^;

  

   話が分からなくなってしまったかと思いますが、

  よかったら、前の分もよんでくださいw

  カタチアルコトバその1  カタチアルコトバその2  カタチアルコトバその3 

 

   カタチアルコトバその4

 その後、裕子は私に話しかけてくることはなかった。裕子は普段どおりに、みんなの前では振舞っていけど、私には近づかなかった。ほら、やっぱり私のことが嫌いだったんじゃない。それなのに、自分はやってないなんて。ただ、裕子と話さなくても、私は安心できなかった。クラスのみんなの目が、学校中のすべての視線が私に突き刺さっているように感じた。学校にいる全員が敵のような錯覚が、その時の私には現実として受け止められていた。

 午前の授業がおわったころ、私は気分が悪くなって、昼休みに保健室に行った。中には、隣のクラスの女の子と保健の先生がいた。保健の先生は、若い女性で相談にもとても親身になって答えてくれると学校でも評判だった。「どうしたの?」保健の先生の問いかけに、「ちょっと気分が悪くて」私は素直に答えた。先にいた女の子は、香奈と一緒にいるとこを見たことはあったけど、名前までは知らなかったし、面識があるわけでもなかったので、私は目を合わせることはしなかった。「あなたは、ベッドに横になってなさい」保健の先生がその子に告げると、カーテンの仕切りのあるベッドのほうに歩いていって、横になり、先生がカーテンをさっと閉めた。

 「風邪かしら?熱とか、だるさとかある?」私は小さく首を振った。それを見て何かを察したのか、先生は保健室の奥に私を招いた。「どうしたの?」先生は小さな声で私に問いかけた。「・・・」「話したくないことは無理に話さなくてもいいけど、何か悩んでるんじゃない?」「先生、私、誰に相談したらいいのかわからなくて」「うん」「私・・・」私は、掲示板のことを先生に話した。先生は黙って私の話に耳を傾けていた。「そっか、ひどいね。ネットみたいに誰が書いているかわからないところで、そういうことするのは。悩んでいるなら、私から担任の先生に言ってあげようか?」先生は言った。でも、私はそのことを他の人に知られたくなかった。「お願い先生!誰にも言わないで。誰にも知られたくないの。もし、みんなに知られたらもっとひどいことされるかも知れないし・・・」「・・・わかった。でも、なにかあったら、必ず教えてちょうだい。いつでもここにきていいからね。先生いつでもあなたの話聞くから」先生にそう言われて、少し元気が戻った。私にも見方がいると思えた。

 保健の先生が見方であることに、少しの力をもらった私だったが、家に帰るとやっぱり掲示板のことが気になってしょうがなかった。今日は裕子にも言っちゃったし、もしかしたら、もっとひどいこと書かれているかも知れない。インターネットに接続して、同じように掲示板を訪れた・・・。

 「なんか、あいつのこの板に気づいたみたいよ」「うそ?マジ?じゃあ、これ見てるかもしれないじゃん!!こわ~い」「え~、いいじゃん、どうせならこの際はっきり言っちゃえば!!学校来るんじゃねえよ!!!って」「ていうか、今日、あいつなんかすごいキレてたみたいだよ」「そうそう、なに、一人でキレてんだか!って感じじゃない?」「ほんとだよね。お前がわるいんだっつ~~~の!!」「今日、なんか保健室行ったらしいよ」「え~~!保健の先生かわいそ~」「あんなの来るんじゃ、保健室行けないね」「きっと、保健の先生も保健室にいれなくなっちゃうね」「そうそう、きっとお前くるんじゃねぇよって思ってるよ」「でも、あの先生いい人だから、いつでも来ていいよって言ってそうだね」「きっと、ほほひきつってるってw」「もう、くんなって思ってるよ、きっと」「お~いお前みてるか~?なら、明日から学校くんな!!絶対だぞ!!!」

  昨日より、おとといより書き込みが多い。なんで?なんでなの?なんで私がこんな目に?もうやだよ。学校行きたくないよ。行っても何もいいことないよ。苦しいだけだよ。別に私がいなくたって誰も困らないよ。それどころか、きっと喜んでるよ。私、いない方がいいんだ・・・。きっとその方がみんなもうれしいんだ。

 翌日、私は初めて学校を休んだ。いままで、調子が悪くたって、ちょっと風邪気味だって、通い続けた学校を。母には、うまい言い訳も思いつかず、気持ちが悪いとしか言えなかった。

 その翌日も、さらに翌日も私が学校に行くことはなかった。とにかく、あの場所には行きたくなかった。敵だらけの場所なんか。親がいくら呼んでも部屋から出ることもしたくなかった。1人になりたかった。誰にも見られたくなかったし、誰にも自分のことを、とやかく言ってほしくなかった。

  つづく

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2007年9月25日 (火)

カタチアルコトバその3

    \(☆^〇^☆)/ オバンデス

  この間、ブログがウェブログの略だと初めて知った特別な週末です^^;

  今日は、恒例(?)の小説。

  またまた、みなさん、我慢してつきやってあげてくださいw 

 

   カタチアルコトバ   カタチアルコトバその2

 カタチアルコトバその3

 午後の授業は、何をしたかまったく覚えていなかった。お昼の裕子と香奈の会話がいつまでたっても、頭の中にこだましていた。二人ともあの掲示板知ってるの?もしかして、二人とも書き込みしているとか?そんなことしながら、普段、私とは仲いいふりしてるの?心の中では、私にムカついてるの?私がいなくなればいいって思ってるの?違う!そんなことない!いままでだって、ずっと仲良かったじゃない。なんで、あの二人がそんなことしなきゃならないの?でも・・・。

 普段なら、授業が終わっても教室で友達と話したりしてるけど、今日は、授業が終わると私は逃げるように教室を後にして、まだ明るい道を家に向かった。誰の顔も見たくなかった。

 家に帰るといつものように、母の声が迎えてくれた。「おかえり」「ただいま」「あら、今日はいつもより早いんじゃない?これから出かけるの?」「えっ?別にそういう訳じゃないけど・・・」「あら、ならどうして?」母は何気なく聞いたつもりだっただろうけど、掲示板のことに触れたくない私には、余計なお世話だった。「どうでもいいでしょう?帰ってきたくなったから、帰ってきたの!」母は驚いた様子で私を見ていた。私は普段の自分の仕事である洗濯物を取り込むこともなく、2階の自分の部屋へと入っていった。

 いつもなら、迷わずパソコンの電源を入れるところだけど、今日はその指が重かった。でも、どうしても掲示板が気になって、ボタンを押してしまった。おそるおそる昨日みた掲示板へ行ってみる。今日の日付のものが増えている。 

 

「あいつさあ、たいして勉強もしてないくせに、テストできるって自慢してるんじゃない?」「だよね~!何が出るかくらい教えたっていいじゃん!」「自分ができればそれでいいって思ってるんじゃない?やだね~、自己中は!!!」「自分だけ幸せになりたけりゃ、学校くるな!って感じ。顔見ただけでむかつくんだよね。いなくなれ!!!」 

 

 どうして?これって、裕子と香奈と話してたことじゃない?まさか、ほんとに二人が?なんで、裕子が?裕子、私のこと嫌いだったの?私のなにがいけなかったの?なんでよ・・・。私は深い谷底に突き落とされたような衝撃と、どうしようもない絶望感で頭がいっぱいになった。明日から、学校どうすればいいの?行きたくないよ。行ったって、みんなには、邪魔なヤツがきたって思われるんだし。いやだ、行きたくない。

 「あかね、ご飯よ」母の声が聞こえた。「うん」力なく答えて、1階の台所へ向かった。まったく食欲が無かった。「どうしたの、あかね?どこか具合でも悪いの?」「え?そんなことないよ・・・。ちょっと食欲がないだけ」「でも、まったく食べてないじゃない?ちょっとでも食べないと元気でないよ」「うん、でも、今日はいいや。食べたくない。勉強するから2階に行くね」私は、親に相談することも出来なかった。こんな書き込み見たら、親はどう思うだろう?きっと悲しむだろう。そう考えると、言い出せなかった。私は、誰にも相談できずに、掲示板で永遠に投げつけられる言葉におびえていた。誰でもいいから助けてよ・・・。

 「ねえ?あなた、あかねの様子、変じゃなかった?」「う~ん、あかねも年頃だろ?いろいろ親にも言えない悩みくらいあるだろう。そっとしておいてやろう」「・・・そうかしら。ちょっと心配で・・・」「大丈夫だろ。ちょっと様子を見てみようじゃないか」「そうね・・・」そんな会話がされていたなんて、もちろん私は知るよしもなかった。

 翌朝、私は朝食もそこそこに学校に向かった。母は心配そうな顔をしていたが、特に何か言うこともなく私を学校に送り出した。一晩、必死になって考えたが、やっぱり裕子と香奈が書いたとしか思えなかった。そう考えると、もう自分の頭の中と心のコントロールができなかった。昨日の書き込みは間違いなく裕子と香奈だ。絶対そうだ。なんで、掲示板なんかで言うのよ。実際に会って言ってくれればいいのに。陰で言うなんてひどいよ。頭の中は裕子と香奈への怒りでいっぱいだった。そう決め付けていた。

 「あかね~!」いつものように、裕子の声が聞こえた。「おはよう、あかね」いつもどおりに、何事もないように振舞う裕子に、私は心の底から怒りを感じていた。「どうしたの?」「よく、そんな笑顔で私に声をかけられるね」「・・・どういうこと?」「とぼけないでよ!」「だから、なんのことよ?」「知らないふりするんだ。私が何も知らないと思ってるの?全部知ってるんだから」私はもう止まらなかった。「あかね・・・、何言ってるか全然わからないよ。なんのことだか説明してよ」裕子は驚きと戸惑い、そして少しの怒りが入り混じったような顔をしていた。「ずるいね。裕子は。そうやって知らないふりすれば、自分がやったなんてわかんないもんね。そんなに言いたいことがあるんだったら、直接私に言ったらいいでしょう?それを、ネットでみんなに見れるように書くなんて。ひどすぎるよ」「ちょっと待ってよ。私、何もしてないよ。誤解だよ」そんな言葉は、もう私には届かなかった。私は、何も言わずにその場を離れた。

   つづく

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2007年9月18日 (火)

カタチアルコトバその2

       \(☆^〇^☆)/ オバンデス

   えっと・・・小説なんですが、「風が強く吹いている」を読んだ後では、

  非常に申し訳ない内容で、恥ずかしいのですが、書き始めたので、

  なんとか、最後まで書きたいと思います。

   「風強く吹いている」の感想はこちら

   この話はネットの掲示板についてなので、ちょっとある方のことが気になり、

  書いていいか確認とらせてもらいました。

   なんとか、いい結末にもっていけるようがんばります。

  拙い小説ですが、付き合ってもらえれば、うれしいです。 

 

     カタチアルコトバその1

   カタチアルコトバその2 

 掲示板にはいろんな話題があった。芸能界の裏話とか、身近な話題まで、ほんとかな~って思う内容や、妙に納得させられることも。そんな自分の知らないことを、たくさんの人たちが常識みたいに書いていて、とても面白かった。自分の名前で検索するまでは・・・。「橘あかね」で検索した結果に、私は愕然とした。そこに書かれていたのは、私に向けられた、たくさんの誹謗と中傷だった。それも、複数の投稿者が私のことを書いていた。

 「あいつ、うぜ~!」「まじ、いなくなればいいのに」「見てるだけで、むかつく」「つ~か、死んでくんない?」

あかねは自分の目を疑った。まさか、自分のことじゃないよね?と思いたかった。しかし、

 「今日小テストあったけど、あいつ勉強してないとかいいながら、しっかりいい点とってんじゃん!むかつく~」

今日のテストのことまで書かれていた。私は怖くなった。

 だれが、こんなこと?だって、私、嫌われるようなことしてないよ。いろんなことが頭の中をめぐった。「だれ?いつ?私の周りの人?友達?なんで?私のどこがいけないの?・・・」

 「おねえちゃん!!」突然、妹が部屋入ってきた。「もう、何回もご飯だって呼んでるのに、なにしてるのよ!」「あっ、うん。なんでもない。そんなに何回も呼んでた?」「呼んだわよ、もう」「ごめん、ごめん」私は笑顔を作りながらも、さっきの掲示板のことで頭がいっぱいだった。

 誰が?なんのために?なんで私が?私が何したの?なんど問い直してみても、答えなんて出なかった。その日は、なんども掲示板を見て、そしてなんども同じ問いを自分の中で繰り返していた。掲示板には、まるでその言葉が、今、自分に投げかけられているように、そこにあった。いつ見ても、なんど見ても、そこにその言葉は存在し続けていた。私は、同じ言葉を耳元で繰り返されているような気分になり、怖くなってベッドに入って布団を頭からかぶった。 

 あまり眠れなくても朝はくる。家を出て学校へ向かう道。今日は、まったく周りの景色なんて目に入らなかった。まるで、自分以外の景色なんてすっ飛んでしまったかのように、周りは真っ白になっていた。

 「あかね~!おはよう」裕子がいつもの笑顔で私に挨拶した。「あっ、おはよう・・・」と言って、私ははっとした。昨日の掲示板で、小テストのこと書き込みがあった。あれって、裕子にしか話してない。まさか、裕子が・・・。「ねぇ、裕子・・・」そう出掛かった言葉を飲み込んだ。裕子がそんなことするはずが無い。でも、あの書き込み・・・「あかね、どうしたの?」「えっ?あっ、なんでもないよ」「?へんなの。それよりさあ・・・」

 私は、結局、裕子に聞くことが出来なかった。確かに裕子にしか話してないけど、あの場にいた誰かが聞いてたかも知れないし、もし、裕子じゃなかったら、裕子がどれだけ傷つくか。裕子に限ってそんなことするわけない。だって、私の親友じゃない。疑ったりしたら駄目だ。裕子は私の大切な人なんだから。私は自分自身に言い聞かせるように、なんどもなんども繰り返した。 

 学校にいる間、私は他の人の目に恐怖を感じた。「もしかしたら、この子が・・・」と誰彼かまわず疑った。勉強どころじゃなかったし、友達と話をすることさえ、私を苦しめた。 

 「あかね、どうしたの?なんか元気ないよ?」お昼休みに、裕子が私の前の席に座って、私に話しかけてきた。「え?そんなことないよ・・・」「そんなことあるって、なにかあったの?」「えっ、ほんとになんでもないって」私は、裕子の顔をまともに見ることが出来なかった。どんな顔していいのか分からなかった。「ねえねえ。裕子、昨日の国語のテストどうだったの?」話しかけてきたのは隣のクラスの香奈だった。裕子は顔が広いから、いろんなことろに知り合いがいた。私は香奈とは親友とは言えないけど、裕子を交えてよく話をしていた。「え~、全然駄目だったよ。香奈のクラスは今日だっけ?」「そうなのよ、5時間目なの。ねえねえ、どんな問題が出たか教えてよ~」「え~、だめだよ~。それに私、あんまり覚えてないし。あかねに聞いたほうがいいと思うよ。あかね、出来たみたいだから」「あっ、昨日裕子も言ってたね。ねえねえ、あかね、教えてくれない?」「え・・・」私は、言葉が出なかった。テストの話題には、正直触れたくなかった。「どうしたの?あかね?」香奈の問いかけに、「なんか、あかね、今日元気ないのよ」裕子が答える。「もしかして、なんか変なものでも見ちゃったとか?」その香奈の言葉が私の胸を貫いた。「なにそれ~?幽霊とか?怖い~!!」「そのショックで、元気ないんじゃない?あはは。」裕子と香奈は茶化して二人で笑っていた。私も、必死で笑顔を作って「そんなんじゃないよ~」と言いながら、もしかしたら香奈は掲示板のこと知ってるんじゃないかと気になって、そのことが頭の中を支配していた。

   つづく

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2007年9月10日 (月)

カタチアルコトバ

    \(☆^〇^☆)/ オバンデス

  今日は、朝から雷と土砂降りですごかったです。

  おかげで、在来線は止まってました。台風きたばっかなのに、

  雨ばっかりですよ^^;

   さてさて、今日から、また小説を始めようかと思いました。

  今回は、前回の恋愛ものとはまったく違って、マジメな感じでいきます。

  おもしろいかどうかは、わかりませんが、精一杯がんばって書きたいと思います。

  今週から、月曜日を小説の日としたいと思います。

  お付き合いいただければ幸いです。 

 

   カタチアルコトバその1 

 緑に覆われた山、澄み切った川、そして抜けるような青い空。私が住んでいる町は、たくさんの自然と、人々の笑顔にあふれた静かな町。私はこの町が大好きだった。特に、何があるわけじゃないけど、ここは私の心を落ち着かせてくれた。

 私は、橘あかね。この町にある高校に通う、高校3年生。そろそろ、進学のことも本格的に考えないといけない時期になってきた。もう、殺気だって、受験勉強に取り掛かってる人もいたけど、私は、まだのんきに構えていた。特に成績は悪くなかったし、行きたい学校があったわけでもなかった。『入れるところに入れればいいや』くらいの軽い気持ちだった。

 5月になると、山は新緑の季節となり、深い緑の葉が生い茂り、夏の匂いを漂わせていた。私は、いつものように家を出て、学校までの道のりを歩いていた。この道を2年も通っているわけだけど、いつも新鮮な気持ちでいっぱいだった。季節が変わると、風景も変わるし、町並みも違って見える。そこで、生活している人たちの表情だってかわる。でも、なにより、季節ごとに変わる空気を胸いっぱいに吸い込むのが大好きだった。

 「あかね~!」私を呼ぶ声で振り返ると、親友の裕子が私に手を振って走ってきた。「おはよう」「おはよう、裕子」裕子は私の小さい時からの友達で、なんでも話せる存在。明るくて、誰からも好かれるタイプで、男の子だけでなく、女の子にも人気があった。そんな、裕子が親友だということは私にとって小さな自慢だった。

 「ねぇねぇ、今日、国語の小テストがあるでしょう?あかね、勉強してきた?」「え~、そうだっけ?私、全然やってないや~。どうしよう、裕子は?」「私も全然やってないよ~。あ~、テストなんかこの世からなくなっちゃえばいいのにね」「あははっ、そうだね。テストなんかなければ、学校ももっと楽しいのにね」「でしょ~?ところでさあ、昨日のドラマ見た?」私たちは、小テストの話はそこそこに、昨日のドラマの話で盛り上がった。

 二人の話題から小テストの話をなくしても、小テストがなくなるわけでもなく、私は昼休みにちょっと勉強をしてテストに臨んだ。特に、『いい点とらなきゃ』と思ってるわけじゃないけど、なんとなく勉強だけはする。やっぱり、まったくできないのって、カッコ悪いかな?って。5時間目が始まって、しばらくして、先生が小テストを配りだした。私は問題を見た瞬間にやったと思った。昼休みにちょっと見たところが問題にでていた。おかげで、小テストは、それなりにできた。授業が終わると裕子が話しかけてきた。「ねえ、あかね。小テストどうだった?」「あっ、裕子。うん、なんとかできたよ。」「ええ?うそ?勉強してないのに?」「昼休みにちょこっと教科書とノートを見てたら、たまたまそこが出たんだよ~。ほっとした~」「へ~」「裕子は?」「えっ?まあまあじゃない?」「そっか、じゃあ、裕子もよかったね」「うん、まあね」「どうしたの?」「なんでもないよ・・・」とそう言うと裕子は行ってしまった。私はちょっと、不思議におもったけど、あまり気にはしなかった。

 今日も一日が終わって、私は夕日に照らされた町並みを歩いて家に帰った。私の家は、父と母、そして中学生の妹の4人で住んでいた。父は、この町の市役所に勤めていて、母は主婦で、私が帰るといつも笑顔で迎えてくれた。妹は中学校で陸上をやっていて帰りはいつも私より遅かった。

 「ただいま」「おかえり。ねえ、あかね、洗濯物とりこんでくれない?」「は~い」私が帰ってきて必ずする仕事だ。洗濯物を取り込んで、家の中に投げ入れる。特にたたむでもなく、私はテレビのスイッチを入れた。「あかね!勉強しなくていいの?もう受験生でしょう?」「ええ~?帰ってきたばっかりじゃん。ちょっとくらいテレビ見てもいいでしょ~」「なに言ってるのよ。いつもそんなこと言って、ず~っと見てるでしょう?」「はいはい」物分りがいいフリをして、私はテレビを消して、2階の私の部屋に上がっていった。私の家は2階建で、1階は父と母の部屋とお風呂と台所がある。2階は私と妹の部屋となっている。妹は、やっぱりまだ帰ってきてないようだった。

 私は部屋に入るとパソコンの電源を入れた。最近、父に泣きついて買ってもらった。部屋でやることといったら、パソコンでインターネットが最近のお決まり。特になにを見るって決めてるわけじゃないけど、目に留まったものをボーっと見て過ごす。

 「なにか面白いものないかな~」1時間くらい、映画とか音楽のニュースを見てから、前からちょっと興味のあった掲示板を見てみようと思った。「私の名前で検索したら、なにかヒットするのかなぁ?」私は何気なく自分の名前を入力して、検索ボタンを押してみた。 

     つづく 

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