カタチアルコトバその8
\(☆^〇^☆)/ オバンデス
今日は、恒例の小説の日(;^。^A アセアセ・・
やりますよ~!!読んでもらえたらうれしいです^^
翌日、私は昼休みに古瀬を呼び出した。「なんだよ、突然!おれになんの用?」「あのさあ、言いにくいんだけど・・・」「なになに?愛の告白?だめだぜ、おれは他に好きなやついるから」「違うわよ!!って違くない!その話!」「え~?まじでおれに告白なの?まいっちゃうな~、もてる男は!この前も告白されたばっかなのに」「ちょっと、勝手に暴走しないでよ。私が聞きたいのは、あんたが誰のこと好きなのかってこと」「だから、前に告白したヤツにも言ったんだけど、おれは橘あかねが好きなんだって。お前、仲いいよなあ?おれのこと、なんとなくアピールしておいてくれよ」「つ~か、ちょっと黙って。私が聞いてることだけ答えて。で、あんたに告白したのって誰?」「誰って・・・お前だろ?」「私は違うって言ってるでしょ!!真面目に答えなさいよ」「はずかしがらなくたっていいのに。まあ、いいけど。たしか、隣のクラスの東美夏だったと思うぜ」「たしかって・・・。あんた、誰に告白されたかさえ覚えてないの?」「どうせ、好きでもないんだらかいいだろ?」「で、あんたがあかねのこと好きって、他の誰かにも言ったことある?」「おれは、誰のこと好きかって普段は言わないぜ。そしたら、いろんな女の子が悲しんじゃうだろ?告白された時に、おれのこと、あきらめてもらうために言うことにしてんの」「じゃあ、他の誰にも言ってないのね?」「ああ、言ってないよ。なあ、頼むよ。橘におれのことちゃんと言っといてくれって」「はいはい、古瀬は絶対やめとけって言っておくわよ」「おいおい、妬くなよ」「勝手に言ってれば!」私はこれ以上付き合うのも疲れたので、古瀬を残して、その場を逃げるように立ち去った。古瀬の中では、また告白されちゃったとでも思われてるのかな~。はぁ、かんべんしてよ・・・。
ただ、古瀬に聞いてよかった。かなり核心部分に迫れた気がした。東美夏(あずまみか)。隣のクラスの子で香奈の友達だ。たいてい香奈と一緒にいたので、普通に私も話していたし、あかねの話題を話している時にも、そこにいた。確かに美夏なら、私たちの話していた内容を書き込むこともできたかもしれない。
その日の放課後も、私はあかねの家に向かった。あかねは昨日と同じように部屋に入れてくれた。「あかね、気分はどう?」「・・・」あかねの返事はなかった。きっと、まだわたしのことを。私は、ぐっと弱気になる気持ちをおしとどめながら、あかねと話をした。掲示板のことを話そうと思ったが、あかねの様子からすると、話すのは逆に苦しめることになるんじゃないか?解決してからのほうがいいんじゃないか?そんな想いから口にはできなかった。どうでもいい学校での出来事やドラマや音楽、とりとめのない話題で、あかねの元気が出そうな話をふってみたが、あかねの反応はなかった。もうそろそろ遅くなってきたので、帰ろうとした時、「裕子・・・」あかねの口が開いた。「なに?」「・・・ありがとう」消え入りそうな小さな声だったけど、確かにそう聞こえた。私は聞き返すことなく笑顔で「うん」と返事をしてあかねの部屋を出た。
あかねの家を出た私は、小走りしたくなるくらいにうれしかった。あかねの「ありがとう」という言葉が私を勇気づけた。私は間違ったことをしていない。あかねが元気が出るなら、学校に来れるようになるなら。結局、あかねに古瀬のことや美夏のことは言えなかったけど、香奈に相談して、美香のこと聞いてみようと思った。あかねには、全てが分かってから話そうと思った。あかねも掲示板の内容は、あまり触れて欲しくないと思ってるだろうし。香奈もきっと力になってくれる。あかねからもらった言葉は、私に勇気と自信を与えてくれた。
あかねは少し戸惑っていた。裕子を部屋に入れたのは、裕子を問い詰めるつもりだったのに、なぜか裕子が本当の犯人を見つけると言い出すし、私もそれを聞いて裕子がやったんじゃないかもしれないと本気で信じ始めていた。しばらく会ってなかったけど、やっぱり裕子は裕子だった。私があんなにひどいこと言ったのに、部屋にだって一歩も入れさせなかったのに、裕子は毎日、私のところに来て、いつも私に声をかけてくれた。他にそんなことしてくれる人がいた?私は裕子のことが大好きだった。いつも笑顔で、みんなのことに気を遣い、誰にでも好かれて、誰でも思いやれる、そんな裕子が大好きだった。だから、久しぶりに会った裕子が、私の好きなゆうこだったことが一番うれしかった。そんな裕子が私の陰口なんてするだろうか?でも、あの内容は?私はうまく整理できていない頭の中とは別に、裕子のことを信じたい気持ちが心の中で強くなっているのを感じていた。
相変わらず学校に行く気にはなれなかったが、毎日くる裕子を、心のどこかで待っていた。私から話すことはなかったが、裕子はそれでも毎日来てくれた。裕子に何か伝えなきゃ、でも、いまさら、何を裕子に言えばいいのか・・・。そんなあかねの口から出たのは素直な裕子への感謝の言葉だった。「・・・ありがとう」口から出た瞬間に、2人しかいない部屋のなかでも、周りの音にかき消されてしまうくらい小さな声だったが、裕子にはしっかり届いた。裕子の笑顔がそれを教えてくれた。
つづく
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